語りかける風景:Bunkamuraザ・ミュージアム

2010年6月26日
渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムで開催されている、
「語りかける風景 コロー、モネ、シスレーからピカソまで」へ行く。
 
語りかける風景
 
たまたま上野の国立西洋美術館でコロー展を見て以来、
コローの絵に好意を持つようになりました。
構図や筆づかい、色味、などなどが、
とてつもなく斬新であるというわけではない気がするのだけど、
なぜか絵の前に立つと、じっくりと見入ってしまう、
そんな作品が多いです。静謐というのでしょうか。
 
戻りて日常。
山手線の電車の駅から見える大きな看板などで、
コローの絵もあるよ、そんなことが書かれていたので、
久しぶりにコローの絵が見られるぞと、
渋谷のBunkamuraザ・ミュージアムに行ってきました。
若すぎる若者達の人のたくさんの群れをやりすごしながら、
海を越え山を越え109を越え、会場のある場所へ。
展示を見ていて思ったのだけど、ここだけいわゆるあの渋谷ではないような、そんな感じ。
結構、落ち着いた年齢の方が多く会場に足を運ばれているようでした。
日本人は、風景画、ってのが好きなんですかね。
 
会場ではヨーロッパの風景画を、
窓、人物、都市、水辺、田園、木、
という6つのテーマに分けて展示していました。
それぞれ、聞いたことのある作家もたくさんいて、
風景画のフルコースといっても良いほど、なかなか充実していました。
もちろん、目当てのコローもよかったです。
作品数はそれほど多くなかったけど、
なんか普通な気がするんだけど妙な存在感がある、そんな作品にまた出会えました。
(完全に個人の主観入ってますが、コローはいいっすよ)
 
6つのテーマの中では、一番最初の、窓の一角の作品たちがとても印象に残りました。
15世紀イタリア、窓によって切り取られた屋外の一部が、風景がの原点である、
そんなことが説明書きされていたけど、
窓って、なんかストーリーがありますよね。
窓と人の営みが描かれているだけで、
絵画の世界観が、とても大きく広がっていく気がします。
あたりまえのことだけど、窓から見える景色が自然なのか街並みなのか、
それだけで、ぜんぜん、絵の雰囲気が変わってきます。
風景画がテーマの展示会でしたが、
窓ってモチーフに、強く興味を覚えました。
 
 
カンディンスキー「サン=クルー公園」
カンディンスキー「サン=クルー公園」。珍しく抽象画じゃない系
 
 
覚え書き
・Bunkamuraの展覧会関連ポストカードの
 印刷の質が上がっていた。
 以前と比べて、だいぶ作品と色味が近くなった気がする。good job
・ブリオン「女性とバラの木」。写真のような光り美しい作品。
 ユゴーの挿絵でも有名な人だそうです
・窓から何が見えるかって、とてもメッセージがあるなあと
・古城の見える窓
・家族の食卓に開放感と明るさをもたらす窓
・都会の街屋根が見える窓
・自然が見える窓、旅先の窓
・家事の明かりを得るための窓
・フェリックス・ヴァロットンの作品もいくつか有り。
 ヴァロットン好みの不協和音、という説明書きが可笑しかった
・マティス、名前はたくさんあったんだけど、作品は無し(多分)。
 今度個人展、開かれないかなあ