ウィリアム エグルストン:原美術館

2010年6月20日
品川の原美術館で開催されている、
「ウィリアム エグルストン:パリー京都」へ行く。
 
ウィリアム エグルストン:パリー京都
 
ニューヨーク近代美術館ではじめてカラー写真家として
個展を開いたというエグルストンなわけで、
漠然と色づかいとかに個性があるのかなーと、
品川駅から原美術館までのちょっと長めの道のりを歩きながら考えながら、
セルビア大使館を越えて、いざ、原美術館へ行ってきました。
 
結論を言うと、こいつは期待以上にすごい写真展でした。
色彩の魔術師、という異名は、看板に偽りなしです。
最近、印象派とかポスト印象派の絵画を見る機会が何度かありましたが、
それにもましておとらず、うっとりするような色彩の捉え方をした
写真がたくさん展示されておりました。
今まで見てきた写真展はなんだったんだろう、というほどのカルチャーショック。
こんなに写真展で感動したのははじめてかもしれません。
ただ単純に、きれいな写真がたくさんあります。
  
写真家によってシャッターを切るときの
間合いとかタイミングっていうのに個性のようなものが表れるのだとしたら、
エグルストンの場合、ファインダーを覗きながら
きれいな色の組み合わせが見えた瞬間、
無意識にシャッターを切っているのかなと、そんなことを思いました。
色とか光りの具合に関する感覚が、かなり鋭敏に研ぎ澄まされているのかと。
パリのゴミ箱のビニル袋の中にあるコーラの紙パックが、妙にキラキラして見えたりとか、
京都のどこかの施設の掲示板に差し込む光の具合にドキリとしたりとか、
写真って、可能性のある芸術だなあと、とにかく思いました。
原美術館のホームページにも掲載されてたけど、
アスファルトの水たまりに信号の光がうっすらと光っているやつとかは、
瞬間を捉えてるなあと、ビジバシと伝わってきます。
 
あと、エグルストンの写真を見ながら何となく思ったことだけど、
都会の写真は近景気味が多く、郊外の写真は遠景気味が多い、
これって当たり前のことだけど、何か人間社会の真理が隠されているような気がして、
ちょっと、個人的におおっとしたりしました。
都会には風景はあっても、それは近景のものでしかないのである、みたいな。
難しい話は置いておいて、とにかく、
一枚一枚の写真に色のパワーが込められた展示会でした。
 
 
原美術館の入り口
原美術館の入り口。外国の方も見に来てました
 
ブルンバッ!
原美術館と品川を結ぶ無料シャトルバス「ブルンバッ!」
 
 
覚え書き
・写真でないような印象派の絵のような、でもやっぱり写真
・会場ではエグルストンによる抽象画の展示も有り
・色、光、影、が写真で活きている
・ポストカードとか展覧会パンフレットを購入しようと思ったけど、
 今回の展示では両方とも取り扱いなし。
 パンフレットの方は現在制作中なようで、これから行く人は要注意。まだないかもです
・原美術館って、写真の展示が合うなあ。しみじみ 
・無料バスも出てますが、往路は徒歩をおすすめします。
 結構遠目な道のりが、なんとなく風情を醸し出す気がするので
・エグルストンの写真集欲しいっ
・これからはエルグストン、と言い間違えないよう気をつけます