東日本大震災:東京で被災して感じたこと

2011年3月11日
午後2時46分、東北・三陸沖を震源とする国内観測史上最大の巨大地震発生。
東京で被災して感じたこと。
 
日本経済新聞-「東日本で巨大地震」
 
地震大国日本で暮らす以上、いつか起こるであろうと全員が認識していたはずですが、
実際に起こってしまうと、
それまでの考えや対策が甘かったのではないかと考えざるを得ないほど、
巨大な地震が日本列島を直撃しました。
M8.7と、明治以来、最大規模のエネルギーのものだったそうです。
東北地方の沿岸部一部地域は、津波で街が壊滅状態。
ライフラインの断絶も東日本全域にわたって広がっているようで、
現地で生活されている皆様の安全とご無事を、本当に心から祈るばかりです。
 
かくいう自分も昨日、東京で被災しました。
幸いにして我が身も周囲も、命の別状や大けがを負うほどの惨事には至りませんでしたが、
朝から余震がひきりなしに続くなか、明日からの暮らしは本当に大丈夫なのか、
不安がないと言い切ることができません。
テレビやラジオも何か不安を煽るような報道ばかり(勿論、仕方のないことですが)で、
心も落ち着きがない状態です。
今自分にできること、、、というのは言い過ぎですが、
昨日思ったわずかなことでも残しておけば、次に東京に地震が起きたときの備えとして、
これを読んでくれた方とナレッジシェアもできるのではないかと思い、
順不同ではありますが、11日の流れとともに、備忘録を残しておこうと思います。
(以下、すべて個人的な意見なのでご了承ください)
 
 
●AM 6:53
AM 6:53
梅2
・起床。
・窓から梅が見えていて、きれいだったので写真に撮る。
・特に、虫の知らせのようなものは感じず。
 
 
●PM 14:00頃
・仕事の打ち合わせのため、地下鉄で客先に向かう
・目的の駅に着いたので、列車からホームに降りる。14:30頃。
 ホームに降りると、対抗ホームの列車からブザー音が鳴り響いていた。
 人身事故があったのかな?程度に、エスカレーターを昇る。
 →今思うとあのブザー音は、初期微動をキャッチして流れていたのか?
・改札から出ようとしたあたりで地震発生。
 最初いつもの程度の地震だろうと思っていたが、
 天井から吊されている標識類が、見たことがないほど揺れていて、
 これはやばいと感じる。駅員が「皆さん逃げてください」と叫ぶ。
 でも改札口のフラッパーが閉じていて、出られない状態。
 乗り越えて、急いで地上に向かって走り出す。
 →地震がやばい規模なのかどうか、駅員の判断に頼ってしまった。待ってしまった。
  自分でやばいと即座に判断できれば、もっと素早く地上に出られたと思う。
 →逃げるとき、自分も含め、皆、頭が無防備だった。
  天井の一部崩落や吊されている看板類が落ちてくる可能性もあるので、
  頭をきちんとガードしながら逃げるべきだった。鞄を乗せるとか、その程度でも。
 
 
●PM 15:30頃
 ・とりあえず時間が間に合ってしまったから、打ち合わせの客先へ。
 ・雑居ビル内で会議。エレベーターはストップで使えず。
  客先はさきほどの地震で、棚などがぐちゃぐちゃになっていた。
  かまわず打ち合わせ開始。途中で大きな揺れを感じ、急いで建物の外へ逃げる。
  外で軽く話をして、打ち合わせ終了。
 →地震の後、わざわざ客先に行く必要はあったか?
  一つの地震が終わって安心せず、現状把握をして行動した方が良かったように思う。
  でも実際、現状把握の方法がなかった。(携帯も混雑でつながらないし)
  ラジオとかテレビとかも、以外に街頭でそれらをチェックできる場所は少ない。
 →思わず仕事優先で行動してしまったけど、
  仕事をスパッと捨てて、自分優先で行動するモードに素早く切り替えるのが
  災害時は大事だと、今になって感じる。
 →一度地震が起こった後は、
  貴重品類をバッグから衣類のポケットに移動させるのがよいかもしれない。
  余震の可能性があるので。今回は一度建物から逃げた後、
  財布とか携帯を取り戻しに再度建物に入った。
  結果的に安全だったけど、危険だった。
 
 
●PM 17:00頃
九段下駅付近
 ・屋外は建物から外に出た人がたくさん。
  大通り沿いには花火大会の後のような、人の群れの流れ。
 ・靖国神社にも人がたくさん
 ・九段開館前に、もの凄い量の救急車と消防車が集結。ものものしい雰囲気。
  されど、現状どうなっているか把握する術なし。携帯は以前使えず(恐らく回線のパンクで)。
 →携帯は使えないが、公衆電話は使えるような状態でした。でも行列がすごかった。
  会社に状況が状況なので、直帰する旨、連絡する。
 →携帯では電話は無理なようですが、メールは使えるようでした。
  一応、知り合いとの安否確認を行えました。多少の時間差があったのかもしれませんが。
 ・人の群れに加わり、青山通り沿いに渋谷を目指す。
  電車は動く気配がまったくないので、徒歩で。
 →たまたま土地勘があったから、どの道をたどっていけば帰れるかわかったが、
  知らない土地だった場合、帰り道をどうするか考えるだけで途方に暮れてたかもしれない。
 →人の群れの中、何人かの人達はヘルメットを着用していた。会社に常備されていたもの?
  ビル沿いは頭から何か落ちてくる可能性が当然あるので、
  ヘルメットがあるだけで、安全度が全然違うものになると思う。
 ・コンビニでとりあえずお金をおろす。レジは行列。
  パンや菓子、飲料類を山のように買う客多数。とりあえず、水とチョコレートを購入。
 →今回歩いている感じでは、ファーストフード店を閉めているところが多かったが、
  コンビニ関係は結構開いているところが多かった(あくまで個人的に見た範囲内ですが)。
 ・途中大型ビジョンがあったが、関係ない映像ばかり流れていた。
  こういうとき、災害情報などきちんと流してくれるだけで安心できるのに、と思う。
  近くのカフェにて休憩。店内ではよくわからない音楽がかかっている。
  こういうとき、ラジオに切り替えてくれればいいのに、と思う。
 →今回、歩いてて思ったのは、とにかく正確な情報を得られないということ。
  ラジオの一つでも普段持参しておくべきだと痛感する。
 
 
●PM 18:36
渋谷駅交番
 ・渋谷駅前着。電車は止まっているので、当然、人の混雑がものすごい。
  徒歩で帰る気力のある帰宅困難者達が、交番に道順を聞こうと殺到。
  お巡りさんはメガフォンで応えている感じで、ものものしい雰囲気。
 →自分はたまたま道も一度歩いたことがあるから覚えていて、距離もそれほど遠くなかったから、
  歩いて帰れたけれど、そうでない場合、駅で一夜過ごすのか、あるいは、徒歩で帰るのか、
  判断がとても難しいと思う。駅で一夜過ごす場合、
  渋谷とか新宿とか、ターミナル駅まで歩いて行かない方がよいのかも。
  というのは渋谷の場合、その一つ前の表参道の方が混雑が少ない感じだったので、
  ちょっと離れた駅で一晩過ごした方が、混雑は少ないのではと感じたため。
  でも、自分は実際駅で一晩過ごしてないので、
  この考えが本当に正しいのかよくわかりません。
  ただ、青山通りを歩いていたとき思ったのは、人の群れに加わって歩いている人達は、
  何となく渋谷に行けばなんとかなるだろう、
  ぐらいしか考えていない人が多かったような気がします。
  人が大勢いるぞ、と一見楽しそうな雰囲気もあったりして、逆にそれが怖かった。
  
 
●PM 18:45
渋谷駅バスターミナルあたり
 ・バスターミナルあたりは大混雑。タクシー、バスは基本、つかまえるのは不可能な状態。
  人があまりにも多すぎて、みんな苛立っている状態。
  今日が金曜日でよかったと、心から思う。
  明日も仕事があったら、もっと殺伐としていたはず。
 →明日から週末ということもあって、
  居酒屋とか外食店に入って今日はもう徹夜してしまうぞ、
  というモードの人も多数いたようでした。
  場合によっては、そういう選択もよいのかもしれません。
 →渋谷駅付近はとにかく混雑が凄かった。
  災害時、ターミナルよりも先の場所へ歩いて帰ろうとする場合、
  あまり駅の近くを通りたくない感じ。道がわかっている場合は、
  多少迂回した方がよいと思いました。
 ・今回は道路沿いの電灯が付いていたからよかったけど、
  もしも電気が切れていたら、どうなっただろう、とふと思う。非常に怖い。
 
 
●PM 19:30頃
 ・近所のスーパー着。さっきのカフェと打って変わって、
  ラジオを流してくれていたのが大変ありがたい。
  今日はじめてマス報道に接することができた。
  夕方のコンビニでは買いだめする人が多かったが、
  スーパーではそこまで物々しい客はいなかった。とりあえず明日以降の物流は
  安全そうな気配か(あくまで周りから察するだけで、確かではないけど)。
 ・生鮮食品類はすべて、○○%オフのラベルが貼ってあった。あまり売れてない状態。
 
 
●PM 19:57
 ・自宅着。とりあえずホッとする。結局、4時間近く歩いたのでは。
  周囲の家やマンションも、特に多きな被害はなさそうだった。
 ・自宅内、本棚の大型本やCDが飛散。あとは台所の洗い終わった食器類が棚から落ち、
  ガラスが割れていた。それ以外に被害はないようで安心する。
  電気、ガス、水もとりあえず大丈夫そう。散らばったものの後片付けを行う。
 
 
●PM 21:00頃
 ・食事を取りながら、テレビを見る。今回の地震のことの大きさを知る。
  よく帰宅できたものだと、心から思う。
 ・テレビを見ながら、遠地で大きな被害があった地域の情報は
  盛んに報道されているが、
  意外に自分の身近な場所、東京の情報は伝わってこないなと感じる。
  東京でライフラインはどうなのか、電車や高速道路の状況はどうなのか、などなど、
  もっと身近な情報をピンポイントに扱ってほしかった(仕方のないことだけど)。
  その点、全国放送ではないMX Tokyoは東京のローカル局なので、
  東京寄りの情報を多く発信していたように思う。
 →ラジオをこのとききちんと聞いていませんでしたが、
  ローカルFMなどがある場合は、
  そちらもテレビといっしょに聞いていた方がよいのかもしれません。
 
 
●一夜空けて
青空
梅3
 ・青空。
 ・余震も夜通し続いている。お昼を過ぎた今でも続いている。
 ・テレビでは不安を煽るような映像が依然、流れている。
 ・月曜日から大丈夫だろうか、と、心が正直落ち着かない状態が続く。
 ・ま、結局のところ、なるようになるし、なんとかするしかありません。
  何かあったときは、決断は自分で、あくまで前向きに、と言い聞かせる。
 ・梅は昨日と変わらず咲き誇っている。