大森克己×光田由里「大森克己と写真とことば」:青山ブックセンター本店

2010年5月5日
表参道の青山ブックセンター本店で行われたトークイベント、
大森克己×光田由里「大森克己と写真とことば」へ行く。
 
大森克己と写真とことばとビール
 
ゴールデンウィーク最終日。天気は晴天。こどもの日。
アウトドアではしゃぎたくなる条件は揃いにそろっったこの日に、
青山ブックセンターの延べ5時間強のトークセッションに行ってきました。
入り口では(一本だけ)ビールも配布され、
不健康な感はありましたが、なかなか楽しいひとときを過ごすことができました。
今日の主役は大森克己さん。
 
大森氏の「サナヨラ」という写真集を持っていて、
写真ももちろんすごいんだけど、それ以上に巻末の後書きが一編の詩文のようで、
とても記憶に残っていました。
もしかして、写真は前振りで後書きが本題だったんじゃないか、
思うような、肩の力を抜いた、記憶に残る文章がそこにありました。
今回のイベントのタイトルは「大森克己と写真とことば」ということもあり、
面白い話を聞けるかなという期待を胸に、会場へ。まずは乾杯。
 
イベントでは、たくさんの人が登場してきて面白かったけど、
一番面白かったのは、頭の大森克己×光田由里の部分。
光田由里さんは、松涛美術館でキュレーターをやっている方だそう。
この人がおっとりとした雰囲気なのに、
核心をつくような質問をぽんぽんと投げかけて、
それを上手く大森さんがはぐらかしている感じが面白かったです。
 
写真集を見ただけではわからない作品の背景や周辺の文脈的な情報と、
どのように対峙すればいいのか。
作者側からすると、背景や周辺の情報を言い過ぎると
奥行きのない限定的な解釈だけの作品になってしまうし、
鑑賞側からすると、何も言われないとまったく価値がわからなくなる。
ここらへんの平衡感覚って、考えれば考えるほど難しいですね。
写真に限らず、絵画や彫刻にしても、
多くのアート分野で、こういうことはつきまとう気がします。
(当日はなし聞いてない人は、何言ってるかわからないね)
ともあれ、光田有里さんのことはよく知らなかったけど、
今回の話を聞いて、写真に対してとても誠実に考えられている方のような気がして、
個人的に好感を持ち、ぜひ著作を手にとって見てみたいなと思いました。
  
青山に鯉のぼり
帰り道で見た鯉のぼり。こどもの日も気づくと夜でした 
 
 
覚え書き
・アメリカ、シブヤ、ウサギ
・写真外の意味について如何
・言いたいことがあるなら、書けばいいじゃん
・制御不能感
・古歌
・名前をつけるとそうなっちゃうよね
・田村隆一
 「追いつめられた鹿は断崖から落ちるだが
 人間が断崖から落ちるためには一篇の詩が必要だ」
・「ティファニーで朝食を」はおしゃれ
・酒はほどほどに
・はじめから言い残したことは何もないです。写真だけ見てください