デザインの手がかり

2016年2月27日
尾原史和「デザインの手がかり」(論文堂新光社)を読む。
発想のヒントがここにある。
 
ohara-design
 
デザイナーには色々なタイプがいると思いますが、
ガチガチに本を読み込んだり、人からなにがしを教わった上で、
理路整然と論理武装して仕事に臨むタイプと、
自分でとにかく色々な経験をまずはして、
その経験値から、自分にあった仕事の方程式を発見していく、
そんなタイプの2種類がいます。
(もちろん、両者はオーバーラップしますが)
 
尾原史和氏は、本書を読むところでは、後者のタイプなのかなという感想。
本書には色々と尾原氏の考えが披露されていますが、
どれも経験に基づく言葉で示されていて、
読んでいてとても腑に落ちる感じでした。
書籍のデザインも、シンプルで読みやすく、
その上で職人のこだわりのようなものがちらほら見えて、
なかなかの良書でした。
 
 
覚え書き

  •  
    ノンブル。これは便利なものでデザインの雰囲気が持たない場合、
    こいつで本全体の世界観を誤摩化すことができる。そういうやつです
  • 感覚→技術、経験、センス
  • (技術)それを学ぶためにいい方法としては、他人が作ったデザインを見て、
    分析し、どういう作り方をしているかを考えることだと思います
  • 工程ってさ、グラフィックもプロダクトも、なにもかもそうだけど
    作るってことは、順序があるじゃない? その順序を壊すと、
    今までの作り方と変わってくる訳だよね
  • 何か昔、学生の時に読んだ本で、
    「バルール」っていう言葉があるって書いてあって、
    「バルール」って「色価」、「色」に価格の「価」で
    意味があんまりよくわかんなかったんだけど、
    例えば黄色がこのくらい、黄色が大きかったら、それに等価なものって黒だったら
    小ちゃいかなーとか
  • デザインを言葉で表現するとき:
    熱い、冷たい、整然とした、動きのある、柔らかい、
    堅い、あったかい、弱い、強い、新しい、モダン、
    懐かしい、ノスタルジック、かわいい、大人っぽい、
    子どもっぽい、恐い、優しい、燃える、凍る、
    穏やかな、賑やかな、か細い、図太い、カラフルな、
    落ち着いた、悲しい、切ない、楽しい、身近な、
    遠く、豪華な、質素な、驚き、無表情、変態、
    機能的、茂み、奥深い、浅い、広々、笑える、
    愛嬌のある、受け入れやすい、緊張感、開放的、
    神経質、ポップ、ロック、クラシック、未来的、
    ダサイ、なんでもない、静かな、気持ちいい、
    エキゾチック、和風、洋風、狂ってる、素直、
    実直、みずむず、さっぱり、分かりやすい、
    不思議な、違和感、面倒な、回りくどい、単純、
    時代感、格好良い、格好悪い、カサカサ、
    ツヤツヤ、ピカピカ、夢のような、しっとり、
    北欧、東欧、アジア、キューバ、晴れ、曇り、
    雨、海底、不器用、エレガント/とかとかを、組み合わせて
  • 【目次】
    ・はじめに
    ・マージン
    ・感覚
    ・グラフィック
    ・小口 / ノド
    ・対話 その(1) 幅充孝
    ・写真のトリミング
    ・縦横比
    ・仕様
    ・質感
    ・改行
    ・対話 その(2) 加藤直徳
    ・階層
    ・色
    ・帯
    ・質量
    ・対話 その(3) 松澤剛
    ・空間と文字
    ・台割
    ・文字のウェイトとフォルム
    ・対話 その(4) 高橋恭司
    ・水平 / 垂直
    ・キーワード
    ・ズレ
    ・おわりに
    ・奥付